用語解説

静電乾式吹き付け法とは粉体塗装の方法の一つです。
静電ガンを用いて、電荷を与えられた粉末塗料を加圧空気により噴霧し、接地した被塗物に付着させることで塗膜を形成する方法です。

吹き付けの際に、被塗物と吹き付けガンの電極との間に、30〜90kvの直流高電圧を印加します。
空気力によってガンから噴射された粉体塗料は、ガンの電極で起るコロナ放電によって発生するイオン化空気と衝突して荷電します。

上記によって、ガンと被塗物間の静電場の作用と空気の流れによって被塗物に向い、静電気力によって被塗物上に吸着され成膜されるといったメカニズムです。

本法の特徴は、被塗物の大きさや形状に制約がない点、均一な膜厚を形成できる点、形成できる膜厚範囲が広い点の3点です。