用語解説

粉体塗装とは、有機溶剤や水などの溶媒を用いずに、100%固形分の粉体塗料を使用して吹き付ける方式です。
溶剤や水を用いずにどうやって粉を均一に吹き付けるのか?と疑問に思うかもしれませんが、粉体塗装は主に2つの方法があります。

1.流動浸漬法
塗料容器に空気を送ることで塗料を容器内で流動させ、被塗物を容器内に浸漬する方法です。塗料は熱によって被塗物に融着します。通常、200~500ミクロン程の比較的厚めの塗膜が形成されるため、主に耐食目的の塗装に採用されます。

2.静電乾式吹き付け法
スプレーガンで塗料を帯電させ、アースの取れた被塗物に静電気を使って塗料を塗布・付着する方法です。塗布の後、焼付け乾燥炉で加熱をすることで塗膜を形成します。流動浸漬法と比較して、膜厚の管理が容易なため、現在はこちらが主流となっています。