用語解説

ヤニとは粉体塗装における塗装不良の一種です。全ての塗料で発生するのではなく、ポリエステル系樹脂をバインダーとする塗料が硬化する際に発生する可能性のある不良になります。
発生原因は、揮発成分の1つである、ポリエステル系樹脂塗料に含まれる、「カプロラクタム」と「ベンジン」が原因です。
上記2つの成分は、焼付乾燥炉内で融点以上の状態(180℃以上)で炉内に存在しますが、炉内で結露することでヤニや微細粉塵状態で周囲に付着します。
これらのヤニや微細粉塵が、製品や塗膜に付着することで塗膜に悪影響を与えます。マンセル塗装などにおいて、外観不良として判定します。
対策は、焼き付け乾燥炉の換気、脱臭装置の改善などが挙げられます。