用語解説

アルカリビルダーと呼ばれるアルカリ成分と界面活性剤が入っている脱脂剤を用いた洗浄処理をアルカリ脱脂と呼びます。
界面活性剤のみでも油分を分散する力があり脱脂能力を発揮しますが、アルカリビルダーの存在によって更に脱脂能力が向上します。
液の濃度、液温、水槽の油分濃度 及び液が素材に当たる時間が確保されていれば、基本的に脱脂不良は生じません。
しかし、素材の長期保管による油焼け(付着油と素材表面の酸化膜)によって脱脂能力が低下する事があります。
その際には、濃度、温度を上げる、あるいはスプレーの条件変更によって脱脂能力を向上させる処置が必要です。

粉体塗装によって安定した塗膜を得るためには、塗装前の脱脂が重要になりますので、重要な処理になります。