用語解説

流動浸漬塗装法とは、粉体塗装法の一種です。
多孔板を底板とする容器に粉体塗料を入れ、底から圧縮空気、あるいは不活性ガスを送ることで、粉体塗料が舞い上がり流動が発生します。
粉体塗料が流動した容器内に、予熱した被塗物を入れることで粉体塗料が付着し、熱によって溶融することで塗膜が形成されます。

主に浸漬時間によって、1コートで250μmから1500μmの膜厚が得られます。

流動浸漬塗装法の特徴は以下の通りです。
・塗料のロスが少ない。
・予熱を必要とする。
・被塗物の大きさに制限がある。
・少量の塗装においても一定以上の塗料が必要となる。

現在は、膜厚の管理が容易であることが容易なため、静電乾式吹き付け法が主流になっております。