用語解説

電着塗装とは、水性塗料・水溶性樹脂などを電解液とし、被塗物と電極を浸漬し、電圧を印加することで被塗物に塗料の膜を作る塗装方法です。
主に、防食のために行う処理になります。

一般的に、塗料によってアニオン電着塗装、カチオン電着塗装の2種類に分かれます。

電着塗装の特徴は、以下の5点になります。

・化学反応による塗装法のため、膜厚が均一になります。
・浸漬時間などの条件変更によって、膜厚のコントロールが容易です。
・浸漬による塗装のため、塗料ロスがありません。
・エポキシ樹脂などの防錆性に加え、均一にムラなく密着塗装することができるため、防錆性が高いです。
・水性塗料のため、環境に優しいです。

用途ですが、自動車部品の防錆に採用されます。
自動車部品以外に対する処理の場合は、コストなどの観点から、粉体塗装を採用することが多いです。