用語解説

ブラスト処理は、粉体塗装の前処理の1種で、被塗物の物理的な下地処理を施します。
無数の小さな鉄製の粒を被塗物に高速で吹き付ける処理で、黒皮や錆を除去すると同時に、表面の粗さをコントロールすることで平滑性や塗装密着性向上の効果があります。

鉄は、熱処理を施すと酸化によって熱錆と呼ばれる錆が発生しますが、防錆処理などを粉体塗装で施す場合はこの熱錆を取り除く必要があります。

また、塗布面の表面積を増やすことで塗料の密着性を向上させたり、
逆に塗布面を平滑にすることで外観を美しくする効果もブラスト処理にはあります。

被塗物の表面積の仕上がりは、粒の粒子径と吐出速度によって調整することが可能です。