用語解説

水跡とは工業用塗装における不良の一種で、塗膜表面に現れる水のシミのような外観不良のことです。
主に、塗装前に表面に水分が残留していることで生じる不良のため、例えば、塗装の前処理工程後に水洗を行い、その後の水切乾燥が不十分なまま粉体塗装を施してしまうことで発生します。
また、被塗物がSUSや再塗装品であるなど、被塗物の表面の撥水性が高い場合に多く発生します。

対策としては、水切乾燥を十分に行うことが挙げられます。
例えば、水切乾燥炉の温度・乾燥時間・対流の見直しを行うことで、水分残りが発生しないような条件を検討します。

板金粉体塗装においては、水跡の発生個所の対候性不全など機能不良に陥る可能性がありますので、確実に不良の発生防止をする必要があります。