用語解説

蛍光X線分析法は、X線を試料に照射した時に発生する蛍光X線のエネルギーや強度から、物質の成分元素や構成比率を分析する手法です。
蛍光X線は元素毎にそのエネルギーが決まっており、蛍光X線の強度は試料を構成する元素の量に関係しているため、定量化が可能になります。

塗装には、はがれ、ひび、しわなどの不良が発生することが少なからずありますが、原因は洗浄不足による洗浄物の残渣や、塗料内の不純物、装置内・被塗物表面に残るコンタミなどの異物混入であることが多いです。

その異物がどの工程で発生したか見極める上で、物質の成分元素や構成比率を良品と比較することが極めて重要になります。
上記を蛍光X線分析で行うことで、製品を破壊することなく分析可能になります。