用語解説
チョーキングとは塗料の劣化現象の一つで、塗料に含まれる顔料がチョークの粉のように析出する現象です。
粉体塗料・液体塗料に関わらず、塗料は色を付けるための「顔料」、対候性・防錆性などの被塗物の保護や顔料を保護するための「樹脂」、塗装性などの様々な機能を発揮するための「添加剤」の主に3種で構成されております。
そのうち、「樹脂」は紫外線や雨、酸性・アルカリ性物質の付着など環境によって分解・劣化をします。
樹脂の分解・劣化によって顔料や添加物が析出し、これらが白亜化することでチョーキングが発生するといったメカニズムになります。
チョーキングが発生した直後は被塗物には影響がないため、ただちに塗りなおしといったことにはなりません。
このため、一般的にはメーカー・施工者が定めた耐用年数に従い、チョーキング発生が想定よりも早い場合は専門家に相談するといった流れになります。