用語解説

カチオン電着塗装とは、被塗物を陰極、電極を陽極として通電することで、塗装する方法です。
カチオン電着塗装は自動車部品の防錆や下塗りに用いられることが多く、主にメラミン樹脂を塗料にします。

鉄製品・ステンレス製品の場合、アルカリ性かつ防錆性の遙かに優れているという理由から、カチオン電着塗装を行うことが一般的です。

一方、塗装色が黒いことが主な欠点で、二度塗りやメッキなどの表面の美しさを重視したい場合、塗装色が透明なアニオン電着塗装を採用します。
また、アルミサッシにおいては酸性処理をした方が安定するため、95%以上がアニオン電着塗装です。

なお、どちらの電着塗装にも言えることですが、塗装には1色につき1タンクが必要など、設備投資が多大なため、多品種少量生産には不向きです。