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SECC、SPHC-P、SUS304などが挙げられます。基本的に材質により塗装作業自体に差異は生じませんが、塗装前の工程で差異が生じます。具体的には、SECCおよびSPHC-Pでは前処理工程後、そのまま水切乾燥を行いますが、SUS304だけについては前処理工程と水切乾燥の間に、人手によるエアブローを行います。このエアブローを行わないと、水切乾燥だけでは完全に乾燥させきることができず、水跡の発生原因となります。
水跡が発生すると多くの工業用板金粉体塗装においては、外観不良、及び機能面を満足できない結果となる可能性があるため、入念にエアブローを行った後に水切乾燥を行うことで、被塗物に水分が残らないように配慮しています。